ブレーカーが落ちているとお湯は出ませんか？お湯が出ない原因

ブレーカーが落ちているとお湯は出ませんか？

ブレーカーが落ちている状態ではお湯が出なくなります。「ガス給湯器」という名前から、ガスを使用して動く機器とのイメージが強く、電気は関係ないようにも思えますが、実際にはガス給湯器を運転させるうえで電気が必要です。したがって、ブレーカーが落ちてしまった場合には給湯器は使えず、お湯が出なくなってしまうわけです。これは、万一の災害時の状況でも同じことが言えます。災害によって停電になってしまった場合には給湯器を使えなくなってしまうのです（給湯器によっては、災害時に安全装置が作動して使えなくなることもあります）。

ブレーカーが落ちたためにお湯が出なくなった場合には、ブレーカーを上げればすぐに使うことができるようになります。後述するお湯が出なくなるトラブルの中では、比較的解決が容易なパターンと言えるでしょう。

ただし、ここで注意点があります。そもそもどうしてブレーカーが落ちてしまったのか、それを確認したうえで、ブレーカーを元に戻すようにしましょう。ブレーカーが落ちてしまう原因は主に3つあります。

ブレーカーが落ちる原因

電力の使い過ぎ

1つ目はその住宅で使用できる電力量を超えてしまったケースです。この場合にはブレーカーを元に戻すとともに、これまで使っていた電気器具のどれかを止めるなど、電力量を減らす工夫が必要になります。これをやらないと、またすぐに落ちてしまうので気をつけましょう。

漏電

2つ目は漏電です。これにはとくに注意が必要です。住宅内のどこかで電流に異常が生じて、漏電を起こしてしまっています。これをそのままにしてブレーカーを元に戻しても、すぐにまた落ちてしまうことが多いので、繰り返し落ちる場合には漏電が生じていないかを疑ってみましょう。

この場合、漏電がどこで生じているかも重要なポイントです。給湯器以外の場所で生じている場合にはそのまま使い続けることができますが、もし給湯器で生じている疑いがある場合には使用せずに、メーカーなどに問い合わせて確認する必要が出てきます。

電気配線のショート

3つ目は、こちらも注意が必要な電気配線のショートです。
よく見られるのは、住宅内に住み着いたネズミなどの害獣が配線をかじることで、ショートを起こしてしまうケースです。メーカーや電気工事店などに連絡して、確認してもらいましょう。

ブレーカーが落ちた場合以外に考えられるお湯が出ない原因とは？

ブレーカーが落ちたわけでもないのにお湯が出なくなることもあります。
その原因にはさまざまなパターンがあり、何らかの故障や異常が生じている可能性が高くなるので気をつけなければなりません。

給湯器の故障

まず疑う必要があるのが、給湯器そのものの故障です。給湯器の寿命は10年程度と言われますが、何年か使用していると、劣化・消耗の影響でスムーズに機能しなくなってきます。お湯が出なくなる原因でもっとも多いのもこの給湯器の寿命と言われていますから、お湯が出なくなった、あるいは突然給湯器のスイッチが切れてしまうといった問題が生じた場合には、買い替えや修理を検討しましょう。

ガスメーターの故障

意外なところでは、ガスメーターの故障によってお湯が出なくなるケースもあります。そもそも住宅内にガスを送れなくなってしまったために、お湯を作れなくなってしまうのです。

注意したいのは、このケースの場合、給湯器そのものの故障と区別がつきにくい点です。もしお湯が出なくなったら、ガスメーターの確認も忘れないようにしましょう。

そしてもうひとつ、ガスメーターの故障ではなく、安全装置が働いたことで動かなくなることもあります。

給湯器や他のガス機器を長時間使い続けることで自動的に安全装置が作動することがあるので、こちらは安全装置を元に戻すことで使えるようになります。

電気温水器やエコキュートのタンクが空になっている

電気を使ってお湯を温める電気温水器を使っている場合には、あらかじめ用意されていたお湯を使い切ってしまったために出なくなることもあります。
このタイプの機器では、電気代が安い深夜に電気を使ってお湯を沸かしておき、日中はタンクに溜めたお湯を使う形をとります。ですから、タンク内のお湯をすべて使い切ってしまうとお湯が出なくなってしまうのです。
同じく、外気を利用したヒートポンプでお湯を沸かして溜めておくエコキュートでも同様のことが起こるので、注意したいところです。

特定の場所のみお湯が出ない場合

住宅内すべての場所でお湯が出ないのか、あるいは特定の場所でのみお湯が出ないのかによっても原因が変わってきます。例えば、キッチンではお湯が出るのに、お風呂では出ないといったことも起こり得ます。

お風呂でお湯が出にくくなった場合、シャワーヘッドが詰まった状態でお湯の流れを阻害してしまっている可能性もあります。
取り外して中をきれいに掃除することで、元の状態に戻すことができます。キッチンでお湯が出にくくなった場合には、蛇口が不具合を起こしている可能性があります。
お湯と水を適度に混ぜる機能がうまく働かなくなることでお湯が出なくなったり、あるいは中途半端にぬるいお湯しか出なくなったりすることもあるのです。
この場合、内部の部品交換や蛇口そのものの交換が求められることもあるため、しばらく使ってみて解決できそうにない場合には、専門の業者に相談してみましょう。

ケアレスミスというか、ちょっとした勘違いや間違いでお湯が出なくなることもあります。
例えば、リモコンの設定ミスです。リモコンの優先設定でキッチンを優先していた場合、キッチンでのお湯の使用環境によっては、他の場所（お風呂場など）で十分にお湯が出なくなることもあります。
もしお湯が出にくい状況になっていたら、リモコンの設定もチェックしてみるとよいでしょう。

まとめ