お湯のお悩み
給湯器が経年劣化している症状は?危険はない?
目次
給湯器が経年劣化している症状は?
給湯器は経年劣化により、水漏れや異音などの症状が見られる場合があります。
メーカーでは標準的な条件で安全に使用できる期間を10年前後と設定していますが、設置環境や使用頻度によって寿命が短くなることもあります。
経年劣化による症状や放置した場合の危険性を理解し、エラーコードを把握しておくと、トラブル時に迅速に対応できます。経年劣化で見られる症状にはいくつかあります。
経年劣化の症状
1.水漏れ
1つ目は、水漏れです。古くなると、給湯器内部の配管やパーツが故障しやすくなり、結果として水漏れが起こりやすくなります。ヒートポンプが屋外にあると、水が漏れていても気づかないことは少なくありません。とはいえ、水漏れが起こることによって水圧が弱くなって、お湯の出が悪くなる事もあるため、注意していれば気づくことも不可能ではないでしょう。
また、多量水漏れが起こると、常に水が流れて給湯器が作動している状態となるため、水道料金の他、電気やガスの料金も高くなります。
急に光熱費が高くなった場合、もしかしたら経年劣化による水漏れが原因かもしれません。
ただし、水漏れに関しては経年劣化以外にも、冬の凍結で配管がダメージを受けた時にも起こります。この点は、念頭に入れておくと良いでしょう。
2.異音
経年劣化によって起こる2つ目の症状は、異音です。給湯器が作動している時に普段とは違う音がする場合、内部で小さな爆発音が聞こえる場合には、そろそろ寿命が来るサインかもしれません。経年劣化が原因の異音は、内部パーツの摩耗によって引き起こされます。
中には異音だけでなく、ガスのニオイがするといった異臭トラブルの危険性もあるため、速やかに業者へ連絡しましょう。修理もしくは交換の作業が必要です。
ただし、こうした異音は、給湯器の内部にホコリやゴミが入り込んで、目詰まりが原因となることもあります。その場合には、給湯器全体を交換する必要はなく、適切な修理で対応できます。
3.不安定なお湯の温度
3つ目に知っておきたい経年劣化の症状は、不安定なお湯の温度です。
お湯の温度設定は、給湯器で調整することが可能です。
しかし、そうした調整をしていないのに普段よりもお湯がぬるいと感じる時には、経年劣化のサインだと考えられます。
内部パーツが摩耗することで起きていることが多い症状なので、お湯の温度設定を高くしても、根本的な解決にはなりません。
放置すると、お湯の温度がどんどんぬるくなって水になってしまうため、早い段階で業者へ連絡して対応することをおすすめします。
4.エネルギー消費量の増加
4つ目の症状は、エネルギー消費量の増加です。
つまり、電気やガスをこれまでよりも多く使うことによって、光熱費が高くなるのです。
給湯器は古くなると熱効率性が低下し、これまでと同じパフォーマンスを保つために、より多くの電気やガスを必要とします。
その結果、電力やガスの消費量が増えるのです。生活スタイルが大きく変化したわけではないのに光熱費が高くなっているなら、給湯器の経年劣化が原因の一つとして考えられます。
エラーコードの確認
給湯器に何かトラブルが起こると、リモコンに「エラーコード」と呼ばれる数字が表示される仕組みになっています。
給湯のみを行う専用給湯器なら2桁の数字、お風呂の給湯も行う給湯器なら3桁の数字が表示されます。
このエラーコードを知ることは、給湯器にどんなトラブルが起こっているかが分かって、迅速に必要な対応ができるというメリットが期待できます。
現在エラーコードは、全メーカーでほぼ共通しています。
すべてのコードを暗記する必要はありませんが、印刷して見つけやすい場所に保管しておけば、万が一の時にはさっとエラーコードを確認できるのではないでしょうか。
きゅうとうきくん
いろいろな不調の種類があるんだね。使用している期間が長いほど気を付けて使いたいね。
サインが出てなくても交換の目安は10年
給湯器は、何を燃料とするかによって、交換の目安となる寿命が若干異なります。
例えば、一般的な給湯器はガスを燃料としており、これは10年を目安に交換することが推奨されています。
一方、オール電化の建物ではガスを使わず、燃料には電気のみを使います。
こうした電気温水器の場合には寿命が少し長くなり、定期的なメンテナンスや必要なお手入れを適切に行えば、10年から15年程度長持ちします。
石油を燃料とする給湯器は、パワフルに給湯できるメリットがある反面、寿命は若干短めです。
交換の目安は約8年から10年程度で、使用状況や設置環境によっては5年を過ぎたあたりでも、不調やトラブルが起こる場合もあります。
それでは、電気とガスの両方を燃料にするハイブリッド給湯器はどうでしょうか?
電気かガス、どちらかがあれば機能する「次世代型給湯器」とも言われているこのタイプは、交換時期の目安は一般的な給湯器と同じで、10年程度です。
以上の目安は、給湯器そのものの寿命です。
寿命が近づくと、いつどんな症状やトラブルが出ても不思議ではなくなります。
トラブルが起きた場合にはパーツの摩耗によって引き起こされていることが多いため、修理というよりは交換するのが得策です。
私たちの生活を便利にしてくれる給湯器が故障すると、蛇口をひねっても温かいもお湯が出ず、お風呂やシャワーで大きな不便を感じることにもなるでしょう。
故障して業者を呼んでも、当日中に新しい給湯器を設置できるとは限りません。
何か起こるまで使い続けるより、交換の目安となる時期を覚えておいて、時期が来たら特にサインがなくても交換するという姿勢が良いでしょう。
給湯器交換のメリット
まだ使えるのに交換するのはもったいないと感じる方は、少なくありません。
その場合には、古い給湯器から新しいものへ交換するメリットを考えることをおすすめします。
省エネ効果
1つ目のメリットは、省エネ効果です。給湯器は製品ごとに省エネ効果は異なり、古いものよりも新しいほうが、消費する電力が全般的に少なく抑えられています。
そのため、特に省エネを意識せずに給湯器を選んでも、結果として大きな省エネ効果を実感できたという方はとても多いのです。
また、交換するタイミングで省エネ効果の高い給湯器を選べば、毎月の電気代やガス代が驚くほど下がるため、長期的には高い満足度が期待できます。
生活の便利さ
2つ目は、不便な生活を強いられる必要がないという点です。
交換の目安時期に近づいた給湯器は、いつどんなタイミングで故障するか分かりません。
早めに交換しておけば、そうした不便さを感じることなく、毎日の生活をスムーズに継続できます。
まとめ
きゅうとうきくん
やかんくん、給湯器は交換時期が近づくといろいろなサインが出るんだね。
やかんくん
ポポー!放置すると危険な場合もあるポ。
きゅうとうきくん
その通りだね。時期が近付いたら、不調のサインが出ていなくても、新しい給湯器に交換するのがおすすめだよ。