お湯のお悩み
給湯器をつけっぱなしにしておくと壊れますか?ガス代、電気代は変わる?
目次
給湯器をつけっぱなしにしておくと壊れますか?
つけっぱなしでも、給湯器の寿命が短くなる心配はほとんどありません。
家庭で利用する電化製品は使っていなくても、電源をつけっぱなしにしていると待機電力を消費します。
そのため、普段は電源をOFFにし、使用する時にだけONにする方が多いでしょう。
給湯器に関しても、確かにつけっぱなしによってランニングコストがかかります。
とはいえ、安全面や寿命の点に関しては、多くのメーカーでは大きな問題なしという姿勢です。
それでは、給湯器をつけっぱなしにすることで、こまめにONとOFFする場合と比較して、どんな点が変わるのでしょうか?
給湯器の寿命とつけっぱなしの影響
一般的に、給湯器の寿命は10年程度です。つけっぱなしにすると、パーツをどんどん消耗して、寿命が短くなってしまうのではないかと考えるかもしれません。しかし、実際にはつけっぱなしでもそれほど問題はありませんので、安心してください。
その理由は、給湯器の電源が入りっぱなしでも、水が流れなければ点火しないメカニズムとなっているからです。
給湯器は、家庭内でお湯を使うために蛇口をひねると、水が通って点火し、水を温める作業が始まります。水を使わなければ点火しないので、電源をつけっぱなしにしていたとしても、給湯器へ負担はほとんどかかりません。
給湯器の寿命に影響を与える要素には、着火回数や通電時間、そして燃焼時間があります。
つけっぱなしということは通電時間が長くなるということですが、通電時間は寿命にそれほど大きな影響は与えません。
むしろ、着火回数や燃焼時間のほうが寿命を縮める原因となりやすい傾向があります。
つまり、お湯を頻繁に出したり止めたりするほうが、電源をずっとONにしておくよりも、給湯器の寿命にとってはマイナスなのです。
火災のリスク
火災のリスクに関しても、つけっぱなしでリスクが高くなることはありません。
もちろん、旅行などで長期間自宅を留守にするのなら、留守中に地震などの自然災害や突発的なトラブルが起こるリスクを考えて、給湯器もOFFにしたほうが良いでしょう。
しかし、日常生活ではつけっぱなしだからと言って、火災のリスクは高くなりません。この点は安心です。
光熱費への影響
それでは、つけっぱなしにすることでかかる光熱費はどうでしょうか?
製品ごとに電力やガスをどのぐらい消費するかは異なりますし、同じ使用状況でも電気代やガス代などのランニングコストは違います。
電化製品の多くは使っていなくても、コンセントに差し込んでいるだけで若干の電気代がかかります。
給湯器の場合にも、電源を常にONにしておくことで待機電力がかかりますから、目安としては毎月数十円ぐらい、電気代が多めにかかると考えられます。
これは、年間で数百円です。ONやOFFにする手間が面倒だという方は、つけっぱなしにしてもそれほど大きな電気代がかかるわけではない点は、大きなメリットと言えます。
ただし、電気代を節約したい方や徹底的に無駄を省きたい方は、使わない時には電源をOFFにすることも、もちろんアリです。
使わない時には電源を切っておくことで、突然の自然災害や予期せぬトラブルが起こった時にでも、ガス漏れのリスクを回避できます。
ガス代に関しては、電源をONにしているからと言ってガスを消費するわけではありません。
ガスを消費するのは、蛇口をひねってお湯を出し、給湯器が作動した時です。
そのため、つけっぱなしでもガス代が多くかかる心配はありません。
むしろ、お湯を出したり止めたりする作業の回数や頻度が多いほど、ガス代への影響は大きくなるでしょう。
凍結時や古い給湯器は注意が必要
給湯器をつけっぱなしにすることには、一般的には大きな問題はありませんが、特定の状況では注意が必要です。特に、以下の三つのケースに注目してください。
1.凍結時の対策
寒冷地や気温が0℃を下回る日には、給湯器内の凍結予防機能が重要になります。
多くの給湯器には気温を確認するセンサーが付いており、運転スイッチが入っていなくても自動で凍結予防が作動します。
凍結予防のために給湯器をONにしておく必要はありませんが、コンセントからの電源供給は必要です。
これにより、配管の凍結を防ぎ、配管の破裂や水漏れを未然に防ぐことができます。
凍結時に電気代を節約したい方でも、給湯器のコンセントはつなげておくようにしてください。
凍結によって配管が破裂すると、水漏れが発生しますし、修理にも大きな時間と費用が掛かってしまいます。
給湯器の性能や待機時に消費する電力などは、時代と共に向上しています。
寒い時期に給湯器をつけっぱなしにすることでかかる電気代が不安ならば、新しい給湯器へ買い替えることも問題解決方法の一つかもしれません。
特に、10年以上使っている場合にはそろそろトラブルが起こりやすくなりますし、買い替えることによって故障やトラブルのリスクを最小限に抑えられる他、消費電力も低く抑えられます。
2.古い給湯器の注意
2つ目は、給湯器が古い場合です。多くのメーカーでは、標準的な条件で安全に使用できる期間を10年と定めており、10年を超えた古い給湯器にトラブルが起こった時には、寿命なので交換することを推奨しています。
特に「バランス釜」と呼ばれている古いタイプの風呂釜は、つけっぱなしでいると種火がずっとついている状態となり、火災のリスクが高くなってしまいます。
バランス釜は1965年あたりから公団住宅を中心に広く普及しましたが、1990年以降の建物ではほとんど使われていません。
そのため、現在このタイプの風呂釜が設置されている家庭はほとんどないと考えられます。
しかし、もしも自宅の風呂釜がこのタイプなら、使用する時にだけONにするのがベターです。
3.こまめな水の使用
3つ目は、手洗いなどでこまめに水を使う場合です。
こまめに使っても給湯器が壊れる心配はないものの、お湯の蛇口をひねるたびに給湯器が点火されるため、ガス代がかかります。
給湯器をOFFにしておけば、ちょっとした手洗いでお湯の蛇口をひねってしまってもお湯が出てくることはなく、ガス代も高くなりません。
手洗いでもお湯をひねる習慣がある方、小さな子供がいるご家庭、またガス代を節約したい方は、給湯器を普段OFFにしておくのがおすすめです。
まとめ
きゅうとうきくん
やかんくん、給湯器はつけっぱなしても壊れやすくはならないんだね。
やかんくん
ポポー!光熱費を節約したい人は、こまめに消してもOKだポ。
きゅうとうきくん
その通り!寒い季節には、コンセントをさしっぱなしにすることで凍結予防もできるよ。
やかんくん
冬はコンセントはさしっぱなしが安心なんだポ。