エコジョーズは何年くらい使えますか？気になる寿命

エコジョーズは何年くらい使えますか？

エコジョーズの平均耐用年数は10年と言われています。
もちろん、10年以上経っても問題なく使えることもありますし、10年経たないのに不具合が出てしまうこともあります。
使用頻度や設置場所の環境などにも左右されますが、10年を超えると新しい給湯器に変えることを視野に入れておきましょう。

製造から8年以上経過した給湯器の場合、修理をしても経年劣化により再び不具合を起こしてしまう可能性も高くなります。
上手に使っていると、10年以上故障なく使えることもありますが、10年以上前の給湯器になると、修理に必要な部品が既に製造されておらず、不具合が起こったときに修理ができないということもあります。

エコジョーズの寿命である10年が近づいてくると、さまざまな不調のサインが現れるようになります。変な音がする、水漏れがする、温度が安定しない、追い焚きができない、エラーコードが表示される等々…エラーコードがたびたび表示されるようになったら、給湯器を交換する目安です。

エラーコードはリモコン部分に、給湯専用器は2桁で、お風呂用給湯器は3桁で表示されます。『88』や『888』と表示される場合は、「使用年数が10年を超えているので点検した方が良い」というエラーコードです。

『92』や『920』とエラーコードが表示された場合は、中和器のエラーを意味しています。
従来の給湯器では廃棄が必要となるガスが発生していましたが、エコジョーズはその廃棄ガスを再利用してお湯を沸かしています。これにより、熱効率が約90～95％へ上がるのです。
ガスを再利用してお湯を沸かす過程で、「ドレン水」という酸性の水が発生します。
これを中和して、排水できるようにするのが中和器の役割です。

中和器も、一般的に10年が寿命の目安となっています。給湯器が故障していなくても、中和器の故障により、不具合が出てしまうこともあります。
お湯がいつものように使えなくなったら、どちらの不具合かを確認してみましょう。

エコジョーズを長持ちさせるコツは、定期的なメンテナンスをすること、凍結対策をすること、入浴剤の使用を控えること、お湯を使いすぎないことです。
配管内部のメンテナンスを家庭でするのは難しいですが、浴槽を清潔に保つことで、浴槽フィルターの詰まりを予防できます。
また、エコジョーズは消耗品ですので、使えば使うほど劣化も早くなります。
必要のないときにはお湯を使わないようにすると、使用頻度も減らせます。

エコジョーズを設置するメリットはあるの？

私たちの家庭では、日々エネルギーが消費されています。
家電を動かすための電気、火を使うためのガス…これらの家庭エネルギー消費の4分の1はガス給湯によるものです。
キッチンでの洗い物や料理、洗面所での手洗いや洗面、お風呂でのシャワーやお湯張りなど、私たちは1日に何度も給湯器でお湯を沸かして使っています。
家族が増えれば増えるほど、使用するお湯の量が増えていき、それに伴ってエネルギー消費量が増え、ガス料金も上がっていきます。

エコジョーズは、ガスを使えば使うほど、ガス代が安くなる給湯器です。
従来よりも少ないガスの量で、従来型の給湯器と同等量のお湯が沸かせるというメリットがあります。使用条件によっての変動はありますが、年間計算すると、7千円〜2万円程度ガス代が節約されるのです。

特に、プロパンガスを使用している家庭では、ガス代が高くなりがちです。
プロパンガス使用の家庭だと、エコジョーズ導入によるガス代の節約は非常に分かりやすいでしょう。
また、ガス会社によってはエコジョーズ専用の料金設定があり、ガス代がさらに2～5％割引されます。

エコジョーズは、一般的な給湯器よりも設置する際の初期費用が高くなりますが、一般的な給湯器よりも年間のガス代が安くなるので、エコジョーズの導入により経済的なメリットが大きくなるでしょう。

ガス料金の検診票をもとに計算してくれるエコジョーズのガス料金シミュレーターもあるので、どの程度お得なのか、実際に計算してみるのも良いでしょう。

そして、近年問題となっている地球温暖化問題にも、エコジョーズは一役買っています。一般的な給湯器と比べて、CO2の排出量を約15％削減できるので、環境に対するメリットも大きいでしょう。

まとめ