お湯のお悩み
エネファームは10年後にどうしたらいいですか?気になる寿命と費用
目次
エネファームは10年後にどうしたらいいですか?
エネファームを導入した場合、購入から10年後には総点検する必要があります。
エネファームは家庭用燃料電池コージェネレーションシステムとして天然ガスやLPガスを使用し、空気中の酸素とガスから取り出した水素を化学反応させて電気と熱を同時に生成します。
そのため、燃料電池ユニットと貯湯タンクユニットの2つのユニットを設置する必要がありますが、問題となるのが燃料電池ユニットです。
燃料電池ユニットは非常に可燃性が高い水素を取り扱っているため、ガス漏れが起きた場合には引火の危険性があるのが難点です。ガス爆発を起こさないためにも、10年経過すると総点検が必要となります。
総点検には約10万円かかり、破損や故障など点検の際に部品にトラブルが見つかったときは部品交換が必要となる可能性もあります。
部品交換の費用として、さらに30万円追加でかかることもあります。10年後の総点検が終わった後も、5年ごとにメンテナンスしなければなりません。
これには約5万円の費用がかかります。メーカー保証で修理すればよいと思うかもしれませんが、メーカーの保証期間は10年です。
保証が終了すると修理や交換の費用は自己負担となるため、10年を経過するとメンテナンス費用がかさみます。
一般的に、給湯器の寿命は約10年とされていますが、設置場所や使用環境、使用状況によって異なります。
10年経過してメンテナンスをきちんとしていても、場合によってはもたないケースもあるでしょう。
とくに使用期間中、使用頻度が高く、エネファームを置く場所の環境が悪いなどの場合は、異常音の発生やお湯になるまでの時間が長くなる、お湯の温度が一定ではないなどの問題が生じることがあります。
これらの問題が発生した場合には、早めの交換が必要となることがあるでしょう。
しかし、故障が発生した場合には修理対象の部品以外の劣化も進んでいることがあるため、再度、故障しやすくなります。
また、たとえメンテナンスで長持ちしたとしても、エネファームの寿命目安は一般的に20年と言われています。
燃料電池ユニットの動作が停止するからです。燃料電池ユニットが停止してしまえばどうしようもありません。
一方で、燃料電池ユニットが寿命を迎えても、エネファームはガス給湯器としての使用はできます。つまりは、お湯を沸かすことは可能です。
エネファームには補助熱源が備えられているからです。
補助熱源とは、燃料電池だけでは燃料を供給しきれない場合に暖房や給湯のために追加で使用される熱源です。
とくに寒い季節など熱の需要が高まる時期には、燃料電池のみでは必要な熱をすべて供給できないことがあり、このような場合に補助熱源が役立ちます。
きゅうとうきくん
エネファームを使うなら10年後には安心して使うためにしっかりとした点検が必要なんだね。
未設置なら他の給湯器もオススメです
エネファームの交換費用の相場は150~200万円です。
この交換工事には本体と付属品(リモコン代や配管部の化粧カバー)、本体の取り付け費用、さらには各種配管工事費や古い機械の処分費用が含まれます。
配管工事費は必ずしも必要ではありませんが、配管工事が必要でなくても、急いで交換が必要な場合は費用が高くなることがあります。
またメーカー保証が終わった後の交換費用が高いのがエネファームの難点です。新規で給湯器の設置を検討しているのであれば、他の選択肢も考慮してみることをおすすめします。
たとえば、エコジョーズ、エコキュート、またはハイブリッド給湯器などがあります。
ガスの省エネタイプの給湯器エコジョーズ
エコジョーズは潜熱回収型ガス給湯器で、ガスを動力としています。
給湯器でお湯をつくる際には高温の熱が発生しますが、従来の給湯器はそのまま空気中に捨てていました。
エコジョーズは本来が捨てていた熱を再利用して水を加熱するときに使っています。お湯をつくり出すエネルギーが少なくてすむので、燃料費を抑えられる仕組みです。熱効率がよく、家計に優しいのがエコジョーズのメリットです。
またほかの給湯システムとは異なり設置スペースも少なくすみ、導入コストも低いのが特徴です。お湯を瞬間的に沸かしてくれるのも嬉しいポイントです。
ランニングコストを抑えられるエコキュート
エコキュートは家庭用ヒートポンプ式給湯器で、電気を動力としています。屋外にある空気の熱をヒートポンプ方式で圧縮して取り込み、少ない電力でお湯を沸かしています。
夜間の電力が安い時間帯に電力を使用してお湯を沸かしているため、給湯にかかる電気代を下げられるのが魅力です。安価な時間帯にお湯をつくり貯めて置けます。
ただし、初期費用が高くなる点が難点です。ランニングコストと設置する際のイニシャルコストを含めたトータルコストで考えたほうがよいでしょう。
給湯タンクとヒートポンプユニットが必要となることから、設置にはそれなりのスペースが必要となります。
いいところ取りのハイブリッド給湯器
ハイブリッド給湯器はガスと電気の両方を利用しています。
いわばエコキュートのヒートポンプ方式と、エコジョーズのすぐにお湯が沸く&湯切れしないというメリットを同時に備えたものです。
エコキュートのように夜間の電気代が安い時間にお湯をつくり貯めておき、お湯がなくなったらすぐにガスで沸かすことができる機能を備えています。
家計に優しく、二酸化炭素を削減できるため省エネ効果もあります。湯切れ無しで快適な生活を送れますが、設置にはスペースが必要で導入コストも高いのが難点です。
やかんくん
エネファームの代わりの選択肢はいっぱいあるポ。もっと給湯器を知りたい人はこのページもオススメだポ
まとめ
やかんくん
給湯器って、どう選べばいいポ?
きゅうとうきくん
まずは家庭のニーズを考えることが大切なんだよ。たとえば、家族の人数や使用頻度、お湯の使用量などを基準にするといいよ。
やかんくん
なるポポ!家族が多いとお湯の使用量も増えるから、それに合った給湯器を選ぶのが大事だポ。
きゅうとうきくん
ほかにも、すぐにお湯を使いたいかなどの給湯のタイミングや季節による使用量の変動なんかも考慮するといいよ。
やかんくん
分かったポ。それだけでなく、ほかにもランニングコストや初期費用も気になるポ。
きゅうとうきくん
確かに、給湯器は初期費用や設置後のランニングコストも重要な部分だね。エネファームやエコジョーズは燃料費を抑えられるけど、初期費用がかかるし、エコキュートは電気代が安くなる時間帯にお湯を沸かすことで節約できるけど設置費用が高いんだ。
やかんくん
なるポポ、給湯器を選ぶときは、いろいろ考えるポイントが多いんだポ。
きゅうとうきくん
そうだね。給湯器を選ぶときには、家族のニーズや予算、そして将来的なランニングコストをしっかりと考えることが大切だよ。家庭に合った給湯器を選ぶことで、快適な生活とランニングコストの節約が期待できるんだ。