お湯のお悩み
エコウィルのデメリットは?頭を悩ますデメリット
目次
エコウィルのデメリットは?
エコウィルのデメリットとしては初期費用の高さがあげられます。
エコウィルの初期費用は80~100万円と高額で、通常の給湯器に比べても高いため家計に大きな負担となります。そのため、エコウィルの導入を躊躇してしまう家庭も多いです。
そしてエコウィルは現在販売終了になっているという問題もあります。
エコウィルを販売していた本田技研工業株式会社(Honda)は2017年にエコウィル事業から撤退しました。現在は新規のエコウィルの生産は完全に終了しており、今後エコウィルの機器を交換する際には他の機器に交換する必要があります。
既存のエコウィルユーザーは買い替えを検討する必要があり、新たな導入コストが発生するのが問題です。
またコスト面の問題もあります。エコウィルは天然ガスを利用して発電し、その際に起こる排熱を給湯や暖房に利用するシステムです。
発電によって電気代を節約できますが、発電と給湯・暖房のためには一定量のガスを消費しなければなりません。ガス使用量が少ない家庭では発電量が不足し、電力料金の削減効果が小さくなる可能性があります。
つまり、家族が多く給湯や暖房の使用が多い家庭では費用対効果が高くなりますが、ガス使用量が少ない家庭ではランニングコストの削減効果が初期費用を上回るまでに時間がかかる可能性があります。
また広い設置スペースが必要なこともデメリットといえます。
エコウィルは、ガスエンジン発電ユニットと排熱利用給湯暖房ユニットの2つのタンクを置かなければなりません。
システム全体を設置するために広いスペースが必要となるため、スペースが限られている住宅では設置場所の確保が難しいことがあります。
自動発電が使いにくいこともエコウィルのデメリットです。
エコウィルには自動運転機能がありますが、家庭の生活パターンを学習できない場合があります。
毎日の電気使用量や使用時間帯が一定でない家庭では自動運転機能が効果的に働かず、必要としている時に発電されないことがあります。
手動で発電を管理する必要があるため利便性の低下はいなめません。
そしてエコウィルは売電できないというデメリットもあります。エコウィルは、発電した電力を家庭内で使用することが前提となっており、太陽光発電のように発電した電力を売電することができません。蓄電池のように電力を貯めておくこともできないため、必要な分をあらかじめ発電することができません。
つまり、発電中にお湯を使うことが最も効率的であり、余剰電力を売って収益を得ることができないため経済的なメリットが限られます。
エコウィルとエコジョーズの違いは?
エコウィルとエコジョーズはお湯の作り方に大きな違いがあります。
エコウィルは都市ガスやLPガスを燃料電池ユニットに取り込み発電し、その発電時の熱を利用してお湯を作ります。
つまり、電気とガスの両方を使用して水を温める仕組みです。
一方、エコジョーズは従来のガス給湯器と同様に、ガスを燃焼させて水を温める仕組みです。
熱交換器によって温められた水をシャワーや給湯に利用できますが、従来のものより熱交換器の数がひとつ多くついています。
熱交換器はガス燃焼によって発生する熱を水に伝える役割を持っており、熱効率を上げるためにつけられます。少ないエネルギーで効率的に水を温めることができるのが熱交換器のため、2つも熱交換器がついているエコジョーズはそれだけ熱効率が高いというわけです。
これにより、ガス燃焼によって発生する熱を効率的に水に伝え、少ないエネルギーで効果的にお湯を温めることができます。
熱効率は従来の約80%から約90~95%まで向上し、ガス消費量を約13~15%削減可能です。排気ロスも少なく、二酸化炭素の削減効果もあり環境に優しい給湯器です。
また設置スペースも異なります。
エコウィルは貯湯ユニットとヒートポンプユニットの両方を設置する必要があり、広いスペースが必要となります。
一方、エコジョーズは給湯器のみを設置するため狭いスペースでも対応可能です。
ただしエコジョーズは熱効率が高いため湯気の発生量も多くなります。
近くに金属がある場合、酸化して腐食する可能性があるため注意が必要です。
そして導入費用についても違いがあります。
エコウィルは初期費用が80~100万円と高額ですが、エコジョーズは20万円からと比較的安価で、導入の手軽さはエコジョーズのほうが優れています。
またお湯の飲用に関しても違いがあります。エコジョーズはそのままお湯を飲用できますが、エコウィルは煮沸しなければ飲用できません。
一方で、エコウィルは停電時に自立運転が可能で、非常時には生活用水として利用できる点がメリットです。エコジョーズは基本的には停電時に使用できませんが、ガスと水道が動いていれば使用可能な場合もあります。
このように、エコウィルとエコジョーズにはそれぞれのメリット・デメリットがあり、家庭の状況やニーズに応じて適切な選択をすることが重要です。
きゅうとうきくん
いっぱい説明したけど、もうエコウィルは買えないから、検討されているなら後継機のエネファームと比較になっちゃうね。エネファームについても説明してるからよかったら読んでみてね。
やかんくん
エコジョーズに交換希望ならこちらの記事もオススメポ!
まとめ
やかんくん
エコジョーズとエコウィルの違いはなにポ?
きゅうとうきくん
エコジョーズの特徴から話すね。エコジョーズは初期費用が比較的安く、設置も簡単なんだよ。給湯専用で発電機能はないんだけど、その分ガスの使用量を削減できる高効率の給湯器なんだ。環境への負荷も少なくて、従来のガス給湯器よりも約13~15%ガス消費量を減らせるんだよ。
やかんくん
環境に優しいっていうのはいいポ。じゃあ、エコウィルの方はどうなんだポ?
きゅうとうきくん
エコウィルは、初期費用が80~100万円くらいで少しお高めの製品なんだ。でも、発電機能と給湯機能を兼ね備えているので、総合的なエネルギー効率は高いよ。それに、停電時には非常用電源として使えるんだよ。
やかんくん
停電時に使えるのは便利だポ。じゃあ、どっちがいいかっていうのは家庭の状況によるポ?
きゅうとうきくん
その通り~。ガス使用量が多くて、停電時の対応や総合的なエネルギー効率を重視する家庭にはエコウィルが向いてるんだよ。一方で、初期費用を抑えて効率的に給湯を行いたい家庭にはエコジョーズが向いてるよ。
やかんくん
じゃあ、例えば一人暮らしでガス使用量が少ない場合はエコジョーズの方が良さそうだポ。
きゅうとうきくん
そうだね。その場合はエコウィルと比べるとエコジョーズの方がコストパフォーマンスが良いよ。ただ、一人暮らしの場合はエコジョーズよりも従来型のほうが良い場合もあるよ。一方、家族が多くてガスをたくさん使う家庭なら、エコウィルの方が長期的にはお得かも。でも、今は新規のエコウィルを手に入れることはできないので、将来的な交換やメンテナンスが難しくなるんだ。
やかんくん
なるポポー!今使ってる人も、給湯器の寿命がきた場合は、交換に困るってことポ。
きゅうとうきくん
その通りだよ。現在使っているエコウィルユーザーは、故障したり寿命が来たりした時に、エコウィルが手に入れられないから、別の機器に交換する必要が出てるんだよ。だから、新たにエコウィルを導入するのはおすすめできないんだ。例えばエコジョーズなど他の給湯器を検討してみると良いかもね。