給湯器は20年も使えますか？給湯器の寿命は？

給湯器は20年も使えますか？

給湯器の寿命の目安について、多くのメーカーは10年としています。

給湯器には、ガスや石油給湯器もあれば、電気温水器やエコキュートなどの電気給湯器もあります。
ガスや石油給湯器の寿命は約10年ですが、不具合が出るのは7から8年目くらいが多い傾向にあります。一方、電気給湯器の寿命はガスや石油給湯器よりも長く、10～15年くらいで不具合が出るのが一般的です。

給湯器の寿命は20年保つと聞いたことがあるかもしれませんが、10年以上使えることは少なく、かなり恵まれているケースと言えるでしょう。目に見える不具合がないからと言って10年以上使うと、危険な目に遭うリスクもあります。
動かなくなるまで何のトラブルもなければ問題ありませんが、長年給湯器を使用していると、火災や爆発事故を起こすリスクが高まります。
それだけでなく、排気ガスが適切に排出されず、不完全燃焼が起こるリスクもあるのです。不完全燃焼は一酸化炭素中毒や黒い煤の発生につながることもあるので、注意が必要です。
いずれは寿命がきてしまう給湯器ですが、水を使える時にお湯を使わない、お湯を使わない時はレバーを水のほうにしておくなど、工夫すると長く使うことができます。
また、給湯器の内部が凍結すると配管や部品などが破裂するおそれがあるので、凍結しないように注意しましょう。
具体的には、電源を抜かない、配管を温めるものを巻く、水抜きをするなどの対策が有効です。

不調や何かしらのサインがあるなら早めの交換

不調や何かしらのサインが出た際は、10年経っていなくても、早めに交換しましょう。
給湯器の故障を放置しておくと、ガス漏れや火災などのリスクがあります。

すぐに使用を中止するくらい危険なのは、異音や異臭のするケースです。
給湯器を使用するたびに「ピー」という音を聞く場合、給湯器に何かしらの異常が起こっている可能性があります。
また、「ボンッ」という音や「ゴーッ」という音がする場合は、爆発音や異物混入のおそれが考えられます。特に、「ボンッ」という音がするのに放置すると、火災や一酸化炭素中毒につながりかねません。使用を中止しましょう。

給湯器から異臭がする場合は、ガス漏れにも注意しなければなりません。異臭にも種類がありますが、いずれにしろ給湯器の使用を止め、元栓を閉めましょう。
元栓を閉めた段階でガス漏れのリスクはほぼなくなりますが、部屋にガスが滞留している可能性があります。
元栓を閉めた後に換気することで、滞留しているガスを外に逃すことができます。

お湯の温度が安定しない時も、給湯器に不調が出ている可能性が高いでしょう。
部品の劣化や給水元栓の半開き、ガスメーターの故障などが原因として考えられます。
温度が安定しない場合、リモコンの設定に問題はないか、水道の元栓やガス栓は全開であるか、給湯器本体が故障していないかなどをチェックしてみましょう。
給湯器に異常が起きた際には、エラーコードが表示されることがあります。
業者に点検を依頼する時に、エラーコードが表示されていないかを聞かれることもあるので、給湯器が不調と感じた時は確認してみましょう。

交換するならエコジョーズがオススメ

エコジョーズは、環境にも地球にも優しい、省エネの給湯器です。普段ご家庭で消費されているエネルギーのうち、約1/4は給湯に使われています。
エコジョーズを使用すると、エネルギー消費の1/4を占めている給湯に使われるガス量を減らすことができます。

エコジョーズの大きな特徴は、高効率、節約、環境性の3つです。
高効率とは、エコジョーズは従来の給湯器よりも低いエネルギー消費量を実現することを示しています。リンナイの調査によると、従来よりも給湯熱効率が95％と向上しています。
また、エコジョーズは従来品よりもガス使用量を約13％削減しており、ガス代の節約も可能です。
さらに、従来の給湯器と比較して約13％、地球温暖化の一因となる二酸化炭素の排出量を削減しています。

エコジョーズは、従来は捨てられていた燃焼ガスを再利用することで、水を温めるという仕組みです。
この仕組みのおかげで、少ないガス消費量でお湯を沸かすことを実現しています。
従来の給湯器では熱エネルギーを水や空気に伝える熱交換器が一つでしたが、エコジョーズでは一次熱交換器と二次熱交換器の2種類を使っています。
従来の給湯器からエコジョーズに変えると、ガス消費量を削減できるため、ガス料金も安くなる可能性があります。
ガス会社によっても異なるものの、エコジョーズのほうが年間で数万円安くなることが期待できるでしょう。

まとめ