お湯のお悩み
エコキュートがダメな理由は何ですか?気になるデメリット
目次
エコキュートがダメな理由は何ですか?
エコキュートは、作られたお湯が飲用に適していないことやガス給湯器より広い設置スペースが必要なこと、初期費用の高さ等がデメリットとして挙げられます。
大半はエコキュートを利用して作られたお湯は貯湯タンクにためられており、飲用には適していないと言えます。
貯湯タンクの中のお湯は高温で沸き上げられていますが、水道水に含まれる不純物がタンク内に付着している、もしくは沈殿している可能性が高いためです。
また、夜間にお湯を作る際の音が騒音になるリスクもあります。
運転する時に低周波を出しており、平均して40デシベル~50デシベル程度の音がします。
これは図書館の中や美術館の中での音くらいと考えてもらって問題ないでしょう。とはいえ、隣人との騒音トラブルに発展する可能性もあるので、隣家への配慮が必要です。
他にも、ガス給湯器に比べると、ヒートポンプユニットと貯湯タンクの構成であるエコキュートは広い設置スペースが必要になるというデメリットがあります。
エコキュートの中には奥行きの短いものもありますが、それでも60cm程度の幅が必要です。エコキュートの設置後に隣家との距離が変わり、交換できないという事態も起こり得ます。
十分な余裕があるか、事前に確認しておきましょう。
ガス給湯器に比べると、エコキュートは水圧が弱い傾向にあります。
ガス給湯器は直圧式で、水道に近い水圧のお湯を出すことができますが、エコキュートは貯湯式なので、貯湯タンク内の水圧が減圧されてしまいます。
水圧の弱さが気になる場合、水道直圧式のエコキュートを選ぶ、シャワーヘッドを水圧の強いものに変えるなどの対策が有効です。
ガス給湯器と比べて、初期費用が高くつくというデメリットもあります。エコキュートのほうが多くの設備が必要で、構造もより複雑であるためです。
きゅうとうきくん
デメリットが並んでいると悪く思っちゃうけど、もちろんガス給湯器とくらべてもすごいメリットがあるんだよ。
デメリット以上にメリットも大きいエコキュート
確かにエコキュートにはデメリットもありますが、光熱費が安くなる、環境にやさしい、非常時にお湯が使える、オール電化の新築に導入できるなどのメリットもあります。
エコキュートはLPガスや電気温水器を使う場合に比べ、光熱費が年間で数万円程度安くなることが期待できます。ガス給湯器に比べると本体価格が高くつくため、総合して多くの費用がかかると思う人も少なくないでしょう。しかし、年間の光熱費という面で考えると、エコキュートを使ったほうが安くなる傾向にあります。初期費用を考慮に入れても、エコキュートを使ったほうがお得にお湯を使えるでしょう。
電気温水器と比較しても、電気だけでお湯を温める電気温水器と空気の熱を利用するエコキュートでは、使う電気の量が異なります。エコキュートのほうが電気温水器よりもお得にお湯を使えるのです。年間で6万円程度も安くなるという計算です。
環境に優しく、地球温暖化の防止につながるというのも大きなメリットです。地球環境を破壊するおそれのあるフロンガスではなく、再生可能な大気中の熱を使います。二酸化炭素を増やすことなく再生できることから、地球に優しいと言えるでしょう。
非常時にお湯を使えるというのもエコキュートのメリットです。夜間にお湯をタンクにため、必要な時に使うという仕組みになっています。したがって、タンクにお湯がたまっている状態であれば、停電や断水などの非常時でも数日間使うことができます。ただし、停電時には温度調節が上手くできないこともある点に注意しましょう。
ガスを使わずにお湯を作れるエコキュートは、ガスや灯油といった燃料を使用せずにお湯を作れるため、オール電化との相性が良く、オール電化住宅への導入に向いています。普段ご自宅で消費するエネルギーの3割は、お風呂やキッチンへの給湯であると言われています。オール電化とエコキュートを組み合わせることで、給湯に使うエネルギーの量を節約できるのです。エコキュートを導入する際に床暖房や太陽光発電を同時に導入すると、より一層省エネにつながることが期待できます。
エコキュートと同時に床暖房や太陽光発電を導入する場合には、省エネ性や節約率がより高まる利点が挙げられます。今まではガス給湯器だったが、オール電化にした新築に引っ越すことを機にエコキュートにする人も少なくありません。オール電化を活用し、床暖房や太陽光発電といった他の設備とも合わせて使いたい人にエコキュートは適していると言えるでしょう。
エコキュートは経済的なメリットがありますが、生活スタイルによって早く回収できる人もいれば、回収するまでに時間のかかる人もいます。エコキュートを使うことで、経済的なメリットを受けるためには、エコキュートを使っている時にかかる費用と導入する初期費用を総合して考えることが大切です。
まとめ
やかんくん
きゅうとうきくん、エコキュートのダメな理由ってなにポ?
きゅうとうきくん
いくつかあるけど、一つはエコキュートで作られたお湯は飲めないことだよ。お湯をためているタンクは菌が減っていて、飲めそうに思えるよね。でも、タンク内には水道水に含まれている不純物が付着したり沈殿したりしているから、飲むにはリスクが高いんだよ。
やかんくん
他にもデメリットはあるポ?
きゅうとうきくん
エコキュートには、夜間の騒音が気になるというデメリットもあるんだ。
やかんくん
夜に騒音がするのは困るポ
きゅうとうきくん
そうだよね、人によっては気になって眠れないかもしれないね。今挙げたもの以外にも、広い設置スペースが必要になる、水圧が弱いなどのデメリットがあるんだよ。
やかんくん
なるポポ。良いところはあるポ?
きゅうとうきくん
エコキュートにはメリットも多いんだ。光熱費が安くなるというメリットがあるよ。本体価格は高いけど、トータルで考えるとお得になることが多いよ。他にも、環境に優しい、非常時に使える、オール電化の新築に導入できるなど、良いことがいっぱいだよ。
やかんくん
地球に優しいって聞くと、エコキュートを導入したいって思うポ。
きゅうとうきくん
そうだね。エコキュートは再生可能な大気中の熱を使ってお湯を作るから、二酸化炭素の排出量を減らしてくれるんだよ。
やかんくん
なるほどポ。非常時に使えるって言っていたけれど、具体的にはどんな時ポ?
きゅうとうきくん
エコキュートを使っていて便利なのは、停電や断水など水道の水が使えなくなる非常時だよ。夜間にお湯を温めてタンクにためるという仕組みだから、タンクにお湯がたまっている限り使うことができるんだ。