お湯のお悩み
給湯器は同じメーカーで交換できますか?気になる機種の選び方
目次
給湯器は同じメーカーで交換できますか?
同じメーカーでの給湯器交換は可能です。使用中の給湯器と同タイプの後継品であればサイズや配管の接続位置がほぼ変わらず、工事の手間が省けます。スムーズに交換工事を進めたい場合は同じメーカーでの交換を選ぶとよいでしょう。
浴室暖房や床暖房機能がついた給湯暖房熱源機は、特に同じメーカーへの交換がおすすめです。
給湯暖房熱源機は、不具合の原因が浴室暖房か床暖房か自己判断しにくいものになります。
そのため、異なるメーカーへ変更してしまうと、故障原因を発見しにくくメンテナンスがやりにくくなってしまうのです。
マンションなどへの設置方法であるPS設置も、同じメーカーへの交換が推奨となります。
PS設置は限られたスペースへ給湯器の設置が必要です。メーカーを変えるとサイズも合わないケースも 有り、新たに本体固定用の専用枠を作る工事が発生してしまいます。
給湯器のサイズ・排水溝の位置・リモコンの性能などで、決まったメーカーのみが交換可能な場合もあるのです。
例えばリンナイのみで、電波式リモコン給湯器・据置型従来タイプの取り扱いがあります。
設置する業者がメーカーを指定する場合もあるので、使用自体に問題がなければ同タイプの後継機種で交換を検討しましょう。
異なるメーカーへの変更でも、本体価格が安くなったり、新しい機能を使えるようになったりするメリットはあります。
ただし、メーカーの変更で既存の機能が使用できなくなる点には注意が必要です。
メーカーによって重視している機能も異なるため、もしメーカーを変更する場合は慎重に実施しましょう。保証期間などにも差があるので、保証内容の確認も必須です。
エコキュートについても、一部メーカーの製品に独自機能がついています。
例えば、三菱のキラリユキープやパナソニックのエコナビ、また、ダイキンのマイクロバブルなどです。エコキュートも入浴剤を使用できない機種もあります。
故障時に保証を受けられない場合もあるため仕様書を確認しておきましょう。
エコキュートはヒートポンプと貯湯タンクがセットになった製品です。
そのため、片方のみの故障であっても、どちらかだけの交換には対応していません。
ヒートポンプと貯湯タンクは同じメーカーである必要があります。
給湯器の主要メーカーはリンナイやノーリツ、パロマ、パーパスなどです。
それぞれに特徴があり、人によって合うメーカーは異なります。
メーカーごとの特徴を理解していると、機種選び時やメーカーの変更が起こった時もスムーズに対応できるでしょう。
リンナイは長年の実績があり、信頼性が高いメーカーです。
故障トラブルの減少に積極的で、樹脂コーティングで異物の混入を防ぐ取り組みなどを行っています。
また、停電モード機能では停電時の給湯器使用が可能です。災害時などにも役立つ製品を作っています。ハイエンドモデルとしてウルトラファインバブル搭載の機種があります。
ノーリツは、国外にも拠点を置いている点が特徴です。
国内工場が稼働しなくなった時でも、国外の拠点で給湯器の製造ができます。
ガス給湯器以外に、石油給湯器への対応が可能です。
ヒートショック対策やのぼせ対策機能もついていますので、安全性を求める人に向いています。
こちらもハイエンドモデルにはUV除菌機能が付いたものがあります。
パロマの給湯器はデザイン性の高さが特徴です。
溶接の跡がつかないデザインや、光の加減で色調が変わるデザインなどを採用しています。
給湯器の見た目を重視する人には、特におすすめです。
また、パロマの給湯器には壁面火災防止機能がついています。
点で熱を感知する他社製品と異なり面で熱を感知するため、設置条件が他よりも緩いのです。
パーパスはエコジョーズを初めて開発したメーカーのため、エコジョーズに力を入れています。
ヒートショック防止・体脂肪測定・半身浴モードなどの、機能が特徴的です。
健康に気を遣う人に向いています。
紹介した給湯器メーカーの特徴は2024年現在のものです。
機種の販売中止や新機能を備えた製品の登場の可能性があるため、同タイプ機種への交換が難しい時もあります。
メーカーごとに様々な特徴があるので、人によってメーカーとの相性は大きく異なるでしょう。
メーカーを変更すると使用できる機能も変わってしまいます。
同じメーカー以外への交換は、それなりのリスクが伴う点を理解しておきましょう。
きゅうとうきくん
給湯器のプロのキンライサーならバッチリ交換できる機種をご案内するから安心してね。
ガス会社製品から給湯器メーカー製品への交換はできる?
東京ガスや大阪ガスなどのガス会社ブランド給湯器から、同タイプの後継機種や別メーカーへの変更ができます。給湯器の規格はメーカーごとに統一されていて、ガス会社も同じ規格を使用しているためです。
ガス会社で販売している給湯器は、給湯器メーカーへ製造を委託しています。
製造元が分かればサイズや接続方法の変更を最小限にできるため、短時間での交換工事が可能です。
給湯機本体シールや取扱説明書に記載された品番から製造元を調べられます。
ただ、ガス会社の給湯器はネームバリューがあり交換費用が高いです。
メーカーが判明していれば、依頼先をガス会社から給湯器メーカーに変更して、コストを抑えられます。
ガス会社のネームバリューにこだわらない場合は、機種は同タイプで依頼先だけ変更するのもおすすめです。
東京ガスでは石油給湯器やエコキュートの交換に対応していません。
新たに東京ガス経由でメーカーの変更を頼みたい時は、対応している給湯器の種類をチェックしておきましょう。
同タイプへの変更であれば、対応機種かどうか不安を抱く必要がありません。
ガス会社を利用した給湯器の交換では、ガス会社独自の保証がつけられます。
例えば、大阪ガスのらく得保証では最大10年の長期保証が可能です。給湯器メーカーの保証では対応していない部分も保証できるメリットがあります。
まとめ
きゅうとうきくん
同じメーカーで給湯器を交換すると、変更箇所も少なくて工事がスムーズに進むんだ。
やかんくん
基本的には、違うメーカーへの変更も可能だポ。
きゅうとうきくん
メーカーごとに、大きな機能の差はないからね。でも、場合によっては交換できないこともあるんだ。だから、基本的には同タイプの交換がおすすめなんだ。
やかんくん
メーカーを変えたい時は、変更できる条件をしっかり確認する必要があるポ。
きゅうとうきくん
ガス会社製品はメーカーに製造を委託しているから、給湯器メーカーと同タイプの製品を探しやすいんだ。
やかんくん
ガス会社製品から同タイプの給湯器メーカー製品に変更すると、コストが抑えられるポ。