お湯のお悩み
【ガス代比較】シャワーorお湯をためるのは、どっちがお得?
暑い夏はお風呂はシャワーのみという方も、肌寒い季節になるとあたたかいお湯にゆっくり浸かりたくなるのではないでしょうか。 シャワー派の方の中には、時短が理由だけではなく、「お湯をためるのがもったいない」などのガス代の節約が理由という声もあります。
実際、シャワーはお湯をためて入浴するよりも本当にお得なんでしょうか?
そんな疑問に解説するとともに、お風呂でのガス代の節約方法についてもご紹介いたします。
※家庭で使用するガスには大きく2種類あり、「都市ガス」と「LP(プロパンガス)」に分かれます。 こちらのページでは、「都市ガス」を前提として解説させていただきます。
目次
ガス料金の仕組み
はじめに、月々のガス料金がどう決まるかご存知でしょうか?
都市ガス会社によると、「基本料金」と「従量料金(ガス単位料金 × ガス使用量)」を合計した金額となります。
基本料金
一ヵ月の使用量に応じて一定額必ず支払う料金のことです。
固定額ではなく使用量に応じて変動があります。
従量料金
使用したガスの使用量に応じてかかる料金となります。
月々の使用量や、1㎥のガス単価は原料費の影響により変動があります。
お風呂のガス代の計算方法
それでは月々のガス代のうち、一回のお風呂にかかるのはいくらになるのでしょうか。
使用する湯量や、上昇させたい温度、ガス給湯器の熱効率、ガス単価などから下記のとおり求めることができます。
湯量(L) × 上昇温度(℃) ÷ ( ガス給湯器の熱効率(%) × ガスの発熱量(kcal) ) × ガス単価(円/m3)
今回の本題である、「浴槽にお湯をためる」または「シャワーのみ」それぞれのガス代を、次の条件で算出・比較してみましょう。
上昇温度 | 27℃ ※15℃の水を42℃のお湯に沸かす |
---|---|
熱効率 | 80% ※従来型ガス給湯器 |
都市ガスの 標準熱量 | 10,750kcal ※13A、摂氏0度、圧力101.325kPaでの熱量 |
都市ガスの 単位料金 | 130.46円 ※1ヶ月のガスご使用量が30m³の場合 ※一般家庭の平均的なガス使用量 |
【お湯をためる】のガス代は?
一般的に、浴槽にお湯をためると水量は200L必要です。
先ほどの条件を元に、お湯をためるのに必要なガス代を算出すると下記の通りになります。
浴槽にお湯をためる1回あたりのガス代
200L | 81.92円 |
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【シャワーのみ】のガス代は?
東京水道局によると、シャワーを3分間流しっぱなしの場合で約36Lの水を消費します。
シャワーヘッドの機能により差がありますが、1分間に水量約12Lを条件として、シャワー使用時間別のガス代は下記の通りとなります。
シャワー使用時間別のガス代
時間 | 水量 | ガス代 |
---|---|---|
5分 | 60L | 24.57円 |
10分 | 120L | 49.15円 |
15分 | 180L | 73.72円 |
20分 | 240L | 98.30円 |
このデータから、シャワーを20分間使用した場合、浴槽に1回お湯をためるよりも水量・ガス代がどちらも上回ることがわかります。
結局どっちがお得なの?
実は、シャワー使用時間17分間がポイント。
「シャワー17分間使用」と「浴槽にお湯をためる」、この2つのガス代は、ほぼ同じとなります。
シャワー17分間(水量204L)使用時のガス代
17分 | 約83.55円 |
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つまり、17分間以内のシャワーであれば、シャワーの方がガス代がお得という結果になります。
逆に、17分間以上シャワーを浴びるのであれば、浴槽に1回お湯をためる方がお得だと言えます。
ただし、これは一定の条件に基づいた一例で、お湯の使い方や家族構成など様々な状況によりどちらかお得か変わってきます。
たとえば、一人暮らしの方が短いシャワーを浴びるのはお得になりますが、家族の人数が多いとそれぞれがシャワーを短く済ませたとしても相応のお湯を使うので、お湯をためる方がガス代が安くなると考えられます。
今回の結果をご参考に、各ご家庭に合った節約に繋がる入浴方法を見つけてください。
ガス代の節約方法
最後に、お風呂でガス代を節約するための方法をいくつかご紹介いたします。
ガス給湯器を従来型からエコジョーズにする
エコジョーズとは、少ないガス量でお湯を沸かしガス代を削減する省エネ型のガス給湯器です。
最初にかかる本体価格と工事費用は少し上がりますが、毎月のガス代が継続して下がり続けるため、10年後には数万円単位でお得になります。
従来型とエコジョーズの大きな違いは「熱効率」です。
従来型の給湯器は、約200℃の燃焼ガスを捨てていました。
しかし、エコジョーズはこれまで捨てていた燃焼ガスを再利用して予加熱するため、排気温度は約50℃に。
この仕組みにより、従来型は熱効率が約80%に対し、エコジョーズは熱効率95%が実現されました。
また、家計に優しいだけでなく、環境に優しいのもポイントです。
CO2排出量は約16%カットされ、年間で287kgのCO2排出量を削減できます。
エコジョーズについて詳しくは下記のページをご覧ください。
設定温度を下げる・湯量を減らす
お湯の量を多く使うほど、お湯の温度を高くするほどガス代は多くかかります。
たとえば、浴槽にお湯をためるお湯の量と、設定温度を低くするとこのような違いがあります。
浴槽にためる湯量別のガス代
湯量 | 温度 | ガス代 |
---|---|---|
200L | 42℃ | 81.92円 |
180L | 42℃ | 73.72円 |
浴槽にためる湯温別のガス代
温度 | 湯量 | ガス代 |
---|---|---|
42℃ | 200L | 81.92円 |
40℃ | 200L | 875.84円 |
たっぷりのお湯に浸かるのは気持ちのいいものですが、ぬるめのお湯で半身浴をしたり工夫することで、入浴を楽しみながらガス代の節約ができるでしょう。
その他にも、このような節約方法があります。
- お風呂のフタはなるべく閉める
- シャワーは流しっぱなしにせず都度止める
- お湯が冷める前に続けて家族が入浴し、追い焚きの回数を減らす
- ガス会社や、ガス会社のプランを見直す
まとめ
ちょっとした工夫でも、毎日続けることで毎月のお風呂にかかるガス代の節約が期待ができます。
今回ご紹介した内容をご参考に、是非ご家庭でお試しください。
お湯は毎日の生活にかかせないもので、身体の清潔を保つ上でも、疲労感の解消やリラックス効果の面でもたくさんのメリットがあります。 だからこそ節約はしたいとは言えど、無理はせずかしこくお湯を使いたいですね。
省エネ型給湯器のエコジョーズでガス代削減したいという方は、キンライサーまでご相談ください。
ご希望のメーカーやご自宅に合うエコジョーズが分からなくても、
お問い合わせいただければ給湯器のプロが最適なご提案をいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。